季節の一枚

特別編


夕暮れセントラルステーション
夕暮れセントラルステーション 《平成26年10月下旬》
諸般の事情により、今月も“特別編”で過去の作品からの選りすぐりでのご紹介。
名古屋の象徴的建築と言えば、昭和の時代はテレビ塔でしたが、今や断然JRセントラルタワーズ。 此の双子高層ビルの夕景を望むおあつらえの展望施設が、駅向かい真正面に、ほぼ同じ様な高さで屹立する、トヨタ資本のミッドランドスクエア。 最上層が、有料ながら展望台として開放されていて、昨今の事情は不明ながら、当時はそれ程人気の施設でも無く、三脚の使用も自由で、ある意味夜景撮影の“お立ち台”的素養は十分な立地なのです、が・・・
此れが相当な撮影者泣かせの舞台構造。 展望施設は回廊形式の一方通行であるのは良しとして、その足場が吹き抜け構造の通路で、硝子外壁とはかなりの距離的空間が設けられているのが難点。 窓柱が邪魔したりと、お好みの画角を得るのは至難の設計。 背後には点々と奇抜な点滅スポットライト。 当然、窓には反射の光が写り込み、その上更に妙な仕掛けが・・・  ミスト演出と言ったか、定期的に眼前を霧がモクモク湧いて視界不良!
そもそも展望施設は撮影者の為だけの物でも無いので非難は筋違いも、想定した“お客”は雰囲気で楽しむ家族連れや恋人同士なのでしょう。
そんなこんなで、細心の安全配慮を払いつつも、試行錯誤の曲芸的撮影を続けていると、案の定の係員の注意喚起。 新人らしき一人目は、事情を説明すると渋々ながら大目に見てくれたのだけれど、大分暫く後に上司らしき女性が到来。 危険なので御遠慮をと、丁重ながら有無を言わせぬ事務的な対応。 夕暮れも時機を逸し、運良くそれなりの充実感は得られていたので、忠告を素直に受け入れ帰宅の途に就いたのでした。 ちょっぴり気分を害しながら・・・

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令和元年9月 西近江路 三本杉の丘

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